株式投資パフォーマンス&備忘録 時々仕事

株式投資とたまに仕事のこと

2019年の相場見通しと投資方針

明日は大発会ですので、今年の相場見通しと投資方針を立てたいと思います。

今年の相場見通し

今年は以下のような悪条件により、相場は軟調と予想します。(18年中から既にその兆候は表れています)

  • アベノミクスで約6年続いた上昇相場の反動
  • 日米欧金融緩和により市場に過剰に供給された資金の引き上げが開始され始めている。米は既に利上げに動いていて、テーパリング(買い入れ額を順次減らす)が始まっている。ECBも既に買い入れ終了。19年内に利上げの可能性あり。
  • 19年10月に始まる消費税増税(8%→10%)による駆け込み需要の反動による企業業績の悪化

 日経平均高値、安値予想

日経平均の高値、安値はどの程度になるかめどをつけておきたいと思います。気後退局面ではEPSは大幅に減少するリスクがあり、リーマンショック後は二年間でEPSが1/3以下に減少しました。

(参考データ: https://twitter.com/kabuojisan28/status/1076830795501690883)

そのため、EPSによる予想は難しく、BPSから日経平均の安値(下値抵抗)の算定をします。日経平均BPS大納会時点では、19,245円です。PBRの下限ですが、リーマンショック後や震災後暫くの間1.0を下回って推移した期間が長く、リーマンショック後で0.81、震災後で0.87まで下がったことがあるようです。↓に日経が弱かったリーマンショックからアベノミクス前までのPBRの推移を載せました。 

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日経PBR

 

だいたいPBR=0.9が下限と考えて良いと思いますので、19,245 x 0.9 = 17,320 で17,320円を当面の安値と想定します。

ただ、PBRの基準となるBPSは企業の赤字や有価証券の評価額により減少する可能性がありますので、日経平均BPSが1割毀損したと想定して、PBR=0.9とすると、19,245 x 0.9 x 0.9 = 15,585円となります。17320円で安値、最大下落して15,585円といった想定です。

高値に関しては、去年の10月初旬の高値24,448円(PBR=1.27相当)位でしょうか。今年はそこまで上がらない可能性も高いように思いますので、半値戻し位で十分高いと想定します。

今年の投資方針

CPの調整に関して

今年のような弱気相場での日経平均の適正水準を以下のように想定してポジションを取ります。 

19,000円:中立水準(PBR=1相当) 

17,300円:割安(PBR=0.90相当) 

15,600円:下限(PBR=0.81相当) 

また、高値に関しては、直近高値の半値戻し位が高値と想定してポジションを取っていきます。年末で38%のキャッシュポジションにしましたたが、50%位まで高めておくべきだったと少し反省しています。

銘柄選定と投資スパン

中長期(数カ月~3年程度)は50%程度かそれ以下位までの保有にします。しかし、地合いの軟化で適正PERの水準が切り下がっていくことが想定されるため、短期で稼げる見通しがつけば、中長期の方は割合を下げます。

  • 景気に左右されずに売上を伸ばしそうな企業
  • 毎年安定的に業績を伸ばしていけそうな企業
  • これから需要が伸びそうな企業

短期(~3か月)スイングをどのようにするかですが、四半期決算でトレンド転換した銘柄に乗る手法はすでに勝率がかなり悪くなっているので現状の相場にあった手法を模索する必要があります。今後以下のことを想定しながら、試行錯誤していきます。

  • 最近の悪い地合いでは上昇トレンドの賞味期限は短い
  • 今後は適正PERの水準が切り下がっていく。

必然的に、1~3か月スパンではなく、もう少し短いスパンで売買を行い、こまめに軌道修正をするしか無いと思っています。

仕事や家庭との両立を意識しながら無理せず、短期の新しい手法を構築できればいいやくらいの気持ちで臨みたいと思います。